「kutsulabの靴は、歩行と人の足、いろいろなお出かけシーンへの対応、長く履き続けるためには、など、たくさんの靴に求める要素を考えて試行錯誤しながら作った、想いが込められた靴です。 」
私たちがこの靴を世の中に出すにあたり、お客様に一番伝えたいことは何だろう?と考えた時、
上の文章を思いつきました。
でも、どうやって伝えればいいんだろう。
SNSでできるほど、簡潔にまとめて、つたえられる情報でもない。
ならば、少し時間がかかってでもブログを使って、伝えたい言葉の意味と理由を書いて、それが少しでもお客様に伝われば、kutsulabの靴をもっと好きになっていただけるのではないかと思い、
このブログで、私たちの靴ができるまでのいろいろや、私たちが靴に対して思っていること、考え方、方法などを紹介していくことにしました。
今回、1回目の投稿ですので、まず創業に至った経緯までのお話を書きます。
まず、単純に靴が好きだという前提があります。
靴はお出かけの際、足を守ってくれます。
また、足元の存在感で全身の雰囲気を変えてくれるファッションアイテムとしての一面もあります。
靴は人が生活するために必ず必要な存在である、私にとってとても興味深いモノです。
もう一つ好きなことが”移動”です。
いろいろな場所に移動し、そこで得れる感情や経験が、人生の糧になります。
インターネットの情報にはない、五感をフルに使って感じる経験は、移動をして初めて得ることができます。
移動には靴が必要です。
でも、移動するための最適な靴は、どういう靴なのか・・。
普段から履き慣れている靴?
足にぴったり合う靴?
軽い靴?
ガシガシ歩いても壊れない靴?
全天候型の靴?
特に長期の旅をする際は、何を履いていくのかいつも迷っていました。
結果、いつも旅には何足か持っていくことに。。
限られたスーツケースの空間の中に靴を入れるのは、ものすごくもったいない感じがしますし、靴は旅の悩みの1つでした。
世の中にあるいろんなものは、それぞれのカテゴリーに分かれていて、
そのカテゴリーの範囲で考え、判断されがちです。
靴もそうで、主に革靴とスニーカーに分かれます。(細かくすればブーツやサンダル、パンプスなどいろいろありますが)
で、やはり”革靴”と聞くとパキッとしたビジネスに合う靴というイメージで、スニーカーはカジュアルなイメージというのが一般的です。
確かにそうなのですが、
- でも革靴だってカジュアルな格好に合うと思う。
- 最近特に革靴履く人少なくなってきたな。なんでだろ?高いからかな?
- そもそも革靴ってどうやって作るんだろか?
そんな疑問がたくさん湧いてきて、
靴について少し勉強することにしました。
勉強すると、
靴の芯の役割、「返り」と呼ばれる靴の機能、
歩行における体重移動で一番良い移動方法はとか、
歩行を安定させる靴の機能、
などなど。
様々なことを学ぶことができました。
さらに、そういったことを勉強するにつれ、革靴で、理想に近いお出かけの靴がつくれるんじゃないかと、より強く思うようになりました。
夢中になると突き詰めたくなるのが性分。
ならば自分で靴を作ってみようと、
製靴の教室に通い、自分の手で木型をデザイン、作成したり、いくつかの製法の靴のデザイン、製作を学び、自分で1から作れるようになりました。
学んだ製法で作った、自分の理想を詰め込んで作った靴。
それを人に履いてもらい、感想をもらって、さらに良いものにつなげていければ最高なんじゃ無いかと思い始め、やはりビジネスにするほうが広がりも大きくなって楽しいはずだ、と思い決断することに。
以上がkutsulab創業のきっかけです。
もう1つ大きな理由として、
私たちはエンジニア出身なのですが、
色々と知っていくにあたり、靴づくりの業界は非常にITテクノロジの導入が遅れている業界だということがわかり、
ITの知識を持つ私たちのような人間が、ITを使って、靴づくりを効率化させたり、靴の新たなサービスを構築したりなど、いろいろと面白いことを考えて、実行できるのではないか、
と考えたことも理由の一つとなります。