kutsulablog:クツラブログ

お出かけしたくなる靴
kutsulabのファーストブランド、tieniコレクションの靴のコンセプトは 「お出かけしたくなる靴」 です。 その靴を見ると、つい出かけたいと思ってしまうような靴。 どういう靴がそうなるのか、その答えを考えて詰め込んだのがtieniコレクションの靴になります。 では、必要な要素は何かというと。。 その答えの1つの解が「革靴」です。 「スニーカーやパンプスの靴だって出かけたいと思えるような靴になると思う」 はい、もちろんそうだとは思うのですが、 革靴だからこその特徴があり、その特徴が「お出かけしたい靴」において大事なものだという思いから、 kutsulabは革靴にこだわっているのです。 1つに、革には可塑性(かそせい)という性質があります。 難しい言葉ですが、要は「いい感じに馴染んでくれる性質」のことを言います。 履き続けると、段々と馴染んで自分の足に合ってくる感覚は、革靴ならではの感覚で、履き慣れたその靴は、そのオーナーの足の形に合った靴へと変化していきます。 また1つに、革には経年変化という性質があります。 きちんと手入れをしていけば、だんだんと色が濃くなり、落ち着いた雰囲気に変化していきます。それがその革靴の味となり、履いているオーナーの靴として、唯一無二のものになります。 使い続けるとみすぼらしくなりやすい靴より、より味が出る靴の方が履いてて嬉しくなるはずです。 また1つに、革靴は、修理しやすい製法が確立されており、tieniコレクションの靴はその製法でのみ作られています。 せっかく味が出てきて、自分の足に合った靴でも、底がすり減ってくると履き心地も落ちて、見た目も徐々にみすぼらしくなってきます。 新しい靴を買うのも1つの喜びではありますが、自分が育てた、履き心地の良い靴を長持ちさせて使い続けるのも、また喜びの一つです。 修理がしやすい靴というのは、長いことお気に入りを使い続けるためには大事なことだと思っています。 そういった革靴を、自分の好きな色や靴底を選べて、お出かけのスタイルに合わせることができるようにすることで、「お出かけしたくなる靴」により近づいていくんじゃないかという思いで、パターンオーダーという形にて提供しているのが、tieniコレクションの革靴になります。...
お出かけしたくなる靴
kutsulabのファーストブランド、tieniコレクションの靴のコンセプトは 「お出かけしたくなる靴」 です。 その靴を見ると、つい出かけたいと思ってしまうような靴。 どういう靴がそうなるのか、その答えを考えて詰め込んだのがtieniコレクションの靴になります。 では、必要な要素は何かというと。。 その答えの1つの解が「革靴」です。 「スニーカーやパンプスの靴だって出かけたいと思えるような靴になると思う」 はい、もちろんそうだとは思うのですが、 革靴だからこその特徴があり、その特徴が「お出かけしたい靴」において大事なものだという思いから、 kutsulabは革靴にこだわっているのです。 1つに、革には可塑性(かそせい)という性質があります。 難しい言葉ですが、要は「いい感じに馴染んでくれる性質」のことを言います。 履き続けると、段々と馴染んで自分の足に合ってくる感覚は、革靴ならではの感覚で、履き慣れたその靴は、そのオーナーの足の形に合った靴へと変化していきます。 また1つに、革には経年変化という性質があります。 きちんと手入れをしていけば、だんだんと色が濃くなり、落ち着いた雰囲気に変化していきます。それがその革靴の味となり、履いているオーナーの靴として、唯一無二のものになります。 使い続けるとみすぼらしくなりやすい靴より、より味が出る靴の方が履いてて嬉しくなるはずです。 また1つに、革靴は、修理しやすい製法が確立されており、tieniコレクションの靴はその製法でのみ作られています。 せっかく味が出てきて、自分の足に合った靴でも、底がすり減ってくると履き心地も落ちて、見た目も徐々にみすぼらしくなってきます。 新しい靴を買うのも1つの喜びではありますが、自分が育てた、履き心地の良い靴を長持ちさせて使い続けるのも、また喜びの一つです。 修理がしやすい靴というのは、長いことお気に入りを使い続けるためには大事なことだと思っています。 そういった革靴を、自分の好きな色や靴底を選べて、お出かけのスタイルに合わせることができるようにすることで、「お出かけしたくなる靴」により近づいていくんじゃないかという思いで、パターンオーダーという形にて提供しているのが、tieniコレクションの革靴になります。...

スタートまでの長い道のり
靴の製造をする場所が見つかり、いよいよサービスのスタート準備をと、意気込み取り掛かろうとしたのですが、その後様々な出来事が起こり、進みを妨げることなりました・・。 1、海外赴任 メインのメンバーが、その当時の仕事で海外赴任をすることに・・。 新規事業を進めるにあたり、やはり距離の壁は想像以上に大きく、大事な時期に密なコミュニケーションができなくなってしまったたために、プロダクトデザインの進捗が、結果半年以上滞ることとなりました。 2、本業からの圧迫 システムのエンジニアとして動いていたメンバーも、本業の仕事が大変な状態となり、システム構築も前に進まない毎日。 結果、そのメンバーはチーム離脱を余儀なくされてしまいました・・。 3、窓口の方の退職 さらにその後、宮城興業様の我々の窓口の方が独立され、我々のプロジェクト自体がその方を窓口として進んでいたために、この話自体が振り出しに戻ってしまいました。 窓口の方の独立は、とても喜ばしいことではありましたが、 kutsulabにとっては、後任の担当者の方との調整に手間取り、なかなか前に進まないもどかしい日々。 結果、プロジェクトを振り出しから進めるまでに2年ほどを要することになってしまいました。 そんな中でも、腐らず、靴の素材探しや、木型の微調整、試作を作り、システム構築を模索する日々。 いつか必ずスタートできる日が来ると思いながら、ずっと諦めることなく少しずつ前に進めていきました。 そして、どうにかこうにか、去年の年明けぐらいに、ようやくサービスインできそうになったと、喜んでいたその時、 新型コロナウィルスの脅威が襲いかかってきました。 飲食業界が大打撃を受けたのと同じように、 ファッション業界についても、人々がお出かけしなくなってしまったため、大打撃を受けることとなりました。 宮城興業様も、例外なく打撃を受け、OEMでの受注生産の売り上げがほぼなくなってしまうという状態に・・・。 新規事業ができる状態ではないと、またもやペンディングとなってしまいました・・。 今もまだ、ウィルスの脅威は収まる気配を見せません。...
スタートまでの長い道のり
靴の製造をする場所が見つかり、いよいよサービスのスタート準備をと、意気込み取り掛かろうとしたのですが、その後様々な出来事が起こり、進みを妨げることなりました・・。 1、海外赴任 メインのメンバーが、その当時の仕事で海外赴任をすることに・・。 新規事業を進めるにあたり、やはり距離の壁は想像以上に大きく、大事な時期に密なコミュニケーションができなくなってしまったたために、プロダクトデザインの進捗が、結果半年以上滞ることとなりました。 2、本業からの圧迫 システムのエンジニアとして動いていたメンバーも、本業の仕事が大変な状態となり、システム構築も前に進まない毎日。 結果、そのメンバーはチーム離脱を余儀なくされてしまいました・・。 3、窓口の方の退職 さらにその後、宮城興業様の我々の窓口の方が独立され、我々のプロジェクト自体がその方を窓口として進んでいたために、この話自体が振り出しに戻ってしまいました。 窓口の方の独立は、とても喜ばしいことではありましたが、 kutsulabにとっては、後任の担当者の方との調整に手間取り、なかなか前に進まないもどかしい日々。 結果、プロジェクトを振り出しから進めるまでに2年ほどを要することになってしまいました。 そんな中でも、腐らず、靴の素材探しや、木型の微調整、試作を作り、システム構築を模索する日々。 いつか必ずスタートできる日が来ると思いながら、ずっと諦めることなく少しずつ前に進めていきました。 そして、どうにかこうにか、去年の年明けぐらいに、ようやくサービスインできそうになったと、喜んでいたその時、 新型コロナウィルスの脅威が襲いかかってきました。 飲食業界が大打撃を受けたのと同じように、 ファッション業界についても、人々がお出かけしなくなってしまったため、大打撃を受けることとなりました。 宮城興業様も、例外なく打撃を受け、OEMでの受注生産の売り上げがほぼなくなってしまうという状態に・・・。 新規事業ができる状態ではないと、またもやペンディングとなってしまいました・・。 今もまだ、ウィルスの脅威は収まる気配を見せません。...

宮城興業さまとの出会い
工房で色々と靴について深く学んでいくことで、自分で靴を作れるようにはなりました、が、 ビジネスとして靴を取り扱うにあたり、自分たちの手で生産までを行うというのは、需要を満たす数量を期間内で作ること、また品質を安定させることの両方を考えると、創業当初から叶えるのはやはり困難を極めるなという意見でメンバー内で一致。 では、OEM生産をしてくれる場所を探すしかないのですが、どうすればいいのか・・。 出口のない迷路に入りかけた時、 メンバーの1人に、ファッション業界の重鎮の方とのコネクションがあったのは、我々にとっては幸運なことだったなと、今でも感謝をしております。 ファッション業界に精通しているわけではない、エンジニア出身のただの靴好き3人にとって、自らOEM製造いただける場所を探すというのは、宝探しに近い感覚。 そんな中我々の前に現れました、ファッション業界の重鎮。 早速アポイントを取り、まず私たちが何を行いたいかを説明すると、 重鎮の方曰く一言、 「0からやると言ってもなかなか難しい世界です。まずはその世界の人を味方にしたほうがいい、紹介してあげます」 なんともありがたきお言葉をいただくことに。 やはり人との縁が繋がっていって、少しずつ形になっていくものなのだなぁと実感。まだ創業間もないkutsulabですが、きっかけを与えてくださったその重鎮の方は、我々にとって間違いなく恩人の1人です。 後日、その重鎮にご紹介いただいた、日本でも有数の靴のオーナーデザイナーの方に、より詳しく我々の靴のコンセプトをお話しすることに。そのコンセプトの内容をざっくり言うと、 - パターンオーダーでこだわりの組み合わせができる靴を1足ずつ作りたい。 - 受注生産。 - 日本製が望ましい。 ・・・。 今思うと、冷静に考えて、実績のない我々が、このような非効率なオーダーを提案したところで、受けてくれるところなんてあるわけないだろ、と思うのですが、 奇跡的にも、 「今の話を総合すると、日本でできる可能性のある場所はただ一つしかありません。宮城興業という会社です。ちょうど知り合いがいますので紹介させていただきます。」 とのこと。 何かに導かれるかのように、宮城興業様と出会うこととなるのでした。 ...
宮城興業さまとの出会い
工房で色々と靴について深く学んでいくことで、自分で靴を作れるようにはなりました、が、 ビジネスとして靴を取り扱うにあたり、自分たちの手で生産までを行うというのは、需要を満たす数量を期間内で作ること、また品質を安定させることの両方を考えると、創業当初から叶えるのはやはり困難を極めるなという意見でメンバー内で一致。 では、OEM生産をしてくれる場所を探すしかないのですが、どうすればいいのか・・。 出口のない迷路に入りかけた時、 メンバーの1人に、ファッション業界の重鎮の方とのコネクションがあったのは、我々にとっては幸運なことだったなと、今でも感謝をしております。 ファッション業界に精通しているわけではない、エンジニア出身のただの靴好き3人にとって、自らOEM製造いただける場所を探すというのは、宝探しに近い感覚。 そんな中我々の前に現れました、ファッション業界の重鎮。 早速アポイントを取り、まず私たちが何を行いたいかを説明すると、 重鎮の方曰く一言、 「0からやると言ってもなかなか難しい世界です。まずはその世界の人を味方にしたほうがいい、紹介してあげます」 なんともありがたきお言葉をいただくことに。 やはり人との縁が繋がっていって、少しずつ形になっていくものなのだなぁと実感。まだ創業間もないkutsulabですが、きっかけを与えてくださったその重鎮の方は、我々にとって間違いなく恩人の1人です。 後日、その重鎮にご紹介いただいた、日本でも有数の靴のオーナーデザイナーの方に、より詳しく我々の靴のコンセプトをお話しすることに。そのコンセプトの内容をざっくり言うと、 - パターンオーダーでこだわりの組み合わせができる靴を1足ずつ作りたい。 - 受注生産。 - 日本製が望ましい。 ・・・。 今思うと、冷静に考えて、実績のない我々が、このような非効率なオーダーを提案したところで、受けてくれるところなんてあるわけないだろ、と思うのですが、 奇跡的にも、 「今の話を総合すると、日本でできる可能性のある場所はただ一つしかありません。宮城興業という会社です。ちょうど知り合いがいますので紹介させていただきます。」 とのこと。 何かに導かれるかのように、宮城興業様と出会うこととなるのでした。 ...

自分で靴を作れるということ
何かを人に伝える時は、その中身を知る必要があります。 靴で事業を行うことを考えた時、 遠回りになるかもしれませんが、やはり自らの手でまず作れるようにならなければダメだと考えました。 もともと、表面だけで取り繕うのは得意ではありません。 知った気になって、体験せずに本当かどうかわからないことを形にしたものが、お客様に受け入れてもらえるようになる確率は、宝くじの確率に近いと思います。 千里の道もまず1歩からということで、 「まずは自分で靴を作れるようになろう!」 と決心。 しかしながらエンジニアの私たちにとって、靴作りは未知の領域。 まずどうやったら作れるようになるんだ?とググってみたところ、 いくつか製靴の専門学校を見つけました。 見つけたのですが、どの学校も場所が少し遠く、また全日制ということもあり、時間を捻出するのが難しい。 何か他に良い場所はないかと探していると、 個人経営の靴工房のHPに職人コースありという文字を発見。 これはいいかもと思い、話を聞きに行くと、 ・実践的に全ての工程を教えてもらえる。(ゼロから作れるようになる) ・週1回の夕方からのコースがある。 ・靴作りだけでなく、工具の作り方や材料の入手先など、先生が培ってきたノウハウを全て教える。 ということでした。 工房にあるプロダクトを拝見したり、先生の考え方を拝聴したりするなかで、...
自分で靴を作れるということ
何かを人に伝える時は、その中身を知る必要があります。 靴で事業を行うことを考えた時、 遠回りになるかもしれませんが、やはり自らの手でまず作れるようにならなければダメだと考えました。 もともと、表面だけで取り繕うのは得意ではありません。 知った気になって、体験せずに本当かどうかわからないことを形にしたものが、お客様に受け入れてもらえるようになる確率は、宝くじの確率に近いと思います。 千里の道もまず1歩からということで、 「まずは自分で靴を作れるようになろう!」 と決心。 しかしながらエンジニアの私たちにとって、靴作りは未知の領域。 まずどうやったら作れるようになるんだ?とググってみたところ、 いくつか製靴の専門学校を見つけました。 見つけたのですが、どの学校も場所が少し遠く、また全日制ということもあり、時間を捻出するのが難しい。 何か他に良い場所はないかと探していると、 個人経営の靴工房のHPに職人コースありという文字を発見。 これはいいかもと思い、話を聞きに行くと、 ・実践的に全ての工程を教えてもらえる。(ゼロから作れるようになる) ・週1回の夕方からのコースがある。 ・靴作りだけでなく、工具の作り方や材料の入手先など、先生が培ってきたノウハウを全て教える。 ということでした。 工房にあるプロダクトを拝見したり、先生の考え方を拝聴したりするなかで、...

kutsulabの靴
「kutsulabの靴は、歩行と人の足、いろいろなお出かけシーンへの対応、長く履き続けるためには、など、たくさんの靴に求める要素を考えて試行錯誤しながら作った、想いが込められた靴です。 」 私たちがこの靴を世の中に出すにあたり、お客様に一番伝えたいことは何だろう?と考えた時、 上の文章を思いつきました。 でも、どうやって伝えればいいんだろう。 SNSでできるほど、簡潔にまとめて、つたえられる情報でもない。 ならば、少し時間がかかってでもブログを使って、伝えたい言葉の意味と理由を書いて、それが少しでもお客様に伝われば、kutsulabの靴をもっと好きになっていただけるのではないかと思い、 このブログで、私たちの靴ができるまでのいろいろや、私たちが靴に対して思っていること、考え方、方法などを紹介していくことにしました。 今回、1回目の投稿ですので、まず創業に至った経緯までのお話を書きます。 まず、単純に靴が好きだという前提があります。 靴はお出かけの際、足を守ってくれます。 また、足元の存在感で全身の雰囲気を変えてくれるファッションアイテムとしての一面もあります。 靴は人が生活するために必ず必要な存在である、私にとってとても興味深いモノです。 もう一つ好きなことが”移動”です。 いろいろな場所に移動し、そこで得れる感情や経験が、人生の糧になります。 インターネットの情報にはない、五感をフルに使って感じる経験は、移動をして初めて得ることができます。 移動には靴が必要です。 でも、移動するための最適な靴は、どういう靴なのか・・。 普段から履き慣れている靴?...
kutsulabの靴
「kutsulabの靴は、歩行と人の足、いろいろなお出かけシーンへの対応、長く履き続けるためには、など、たくさんの靴に求める要素を考えて試行錯誤しながら作った、想いが込められた靴です。 」 私たちがこの靴を世の中に出すにあたり、お客様に一番伝えたいことは何だろう?と考えた時、 上の文章を思いつきました。 でも、どうやって伝えればいいんだろう。 SNSでできるほど、簡潔にまとめて、つたえられる情報でもない。 ならば、少し時間がかかってでもブログを使って、伝えたい言葉の意味と理由を書いて、それが少しでもお客様に伝われば、kutsulabの靴をもっと好きになっていただけるのではないかと思い、 このブログで、私たちの靴ができるまでのいろいろや、私たちが靴に対して思っていること、考え方、方法などを紹介していくことにしました。 今回、1回目の投稿ですので、まず創業に至った経緯までのお話を書きます。 まず、単純に靴が好きだという前提があります。 靴はお出かけの際、足を守ってくれます。 また、足元の存在感で全身の雰囲気を変えてくれるファッションアイテムとしての一面もあります。 靴は人が生活するために必ず必要な存在である、私にとってとても興味深いモノです。 もう一つ好きなことが”移動”です。 いろいろな場所に移動し、そこで得れる感情や経験が、人生の糧になります。 インターネットの情報にはない、五感をフルに使って感じる経験は、移動をして初めて得ることができます。 移動には靴が必要です。 でも、移動するための最適な靴は、どういう靴なのか・・。 普段から履き慣れている靴?...